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【利息のはなし】半年複利って何なの?

世間で金利を語るとき、「半年複利」なる言葉が出てきます。
これは、利子を付ける期間を1年から半年に細かくしたものです。


元本を1、利率を rとするとき、 n年後の元本と金利の合計は、
1年複利では、
\begin{equation}
(1+r)^n
\end{equation}半年複利では、
\begin{equation}
\left( 1+\frac{r}{2} \right)^{2n}
\end{equation}となります。
ここで、利率 rは「年間の利率」としています。
半年複利では利子を付ける回数を2倍にして、
半年にかける利率ということで利率を半分にしています。

比較してみましょう。

1年複利では、
\begin{equation}(1+r)^n
\end{equation}となります。

半年複利では、
\begin{equation}
\left( 1+\frac{r}{2} \right)^{2n}=
\left( 1+r+\frac{r^2}{4} \right)^n
\end{equation}となります。
1年単位では、 r^2/4だけ半年複利の方が大きくなります。

うまいことを考えたものです。