2つの整数について、
- をで割った余りとをで割った余りが等しい
ことを
\begin{equation}
x \equiv y \mod p
\end{equation}
で表します。これを「合同式」といいます。
合同式には、次の性質があります。
\begin{eqnarray}
a & \equiv & c \mod p \\
b & \equiv & d \mod p
\end{eqnarray}の場合、以下の関係が成り立ちます。
\begin{equation}
a -b \equiv c -d \mod p
\end{equation}
本項では、合同式の差について確認します。
\begin{eqnarray}
a &=& a'p +r \\
b &=& b'p +r' \\
c &=& c'p +r \\
d &=& d'p +r'
\end{eqnarray}なので、
\begin{eqnarray}
a -b &=& (a' -b')p +(r -r') \\
c -d &=& (c' -d')p +(r -r')
\end{eqnarray}です。
ゆえに
\begin{equation}
a -b \equiv c -d \mod p
\end{equation}が成り立ちます。