曲線上の点Aにおける法線上に、点BをAB=1となるようにとる。ただしBの座標はより大きいとする。
(1) 点Bの座標を求めよ。また、を求めよ。
(2) 実数をを満たすとし、がから1まで動くときに点Aと点Bが描く曲線の長さをそれぞれとする。極限を求めよ。
小問(1)の解答例
とすると、
\begin{equation}
f'(x) = \frac{1}{x}
\end{equation}です。
点Aにおける法線の式は、
\begin{equation}
y = -t(x -t) + \log t
\end{equation}となります。
AB=1なので、
\begin{eqnarray}
u(t) - t &=& \frac{1}{\sqrt{t^2 +1}} \\
v(t) - \log t &=& - \frac{t}{\sqrt{t^2 +1}}
\end{eqnarray}です。これより、
\begin{eqnarray}
u(t) &=& t + \frac{1}{\sqrt{t^2 +1}} \\
v(t) &=& \log t - \frac{t}{\sqrt{t^2 +1}}
\end{eqnarray}を得ます。
また、
\begin{eqnarray}
\frac{du}{dt} &=& 1 - \frac{1}{2} \frac{2t}{(t^2 +1)^{3/2}} \\
&=& 1 - \frac{t}{(t^2 +1)^{3/2}} \\
\frac{dv}{dt} &=& \frac{1}{t} - \cfrac{\sqrt{t^2 +1} - \cfrac{1}{2} \cfrac{2t^2}{\sqrt{t^2 +1}}}{t^2 +1} \\
&=& \frac{1}{t} - \frac{1}{(t^2 +1)^{3/2}}
\end{eqnarray}となります。
以上より、
\begin{eqnarray}
(u(t), \, v(t)) &=& \left( t + \frac{1}{\sqrt{t^2 +1}} , \, \log t - \frac{t}{\sqrt{t^2 +1}} \right) \\
\left( \frac{du}{dt} , \, \frac{dv}{dt} \right) &=& \left( 1 - \frac{t}{(t^2 +1)^{3/2}} , \, \frac{1}{t} - \frac{1}{(t^2 +1)^{3/2}} \right) \\
&=& \left( 1 - \frac{t}{(t^2 +1)^{3/2}} \right) \left( 1, \, \frac{1}{t} \right)
\end{eqnarray}となります。
小問(1)の解説
問題文に出ている条件から、丁寧に計算すれば済む問題です。
傾き、長さ1から点Bの座標を求めて、あとは関数の微分問題です。