数式で独楽する

数式を使って楽しむブログです

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素数は有限か無限か

素数は、

  • 約数を2つ持つ数

です。
素数を割り切ることができるのは、1とその数自身のみということです。
なお、1は素数に含まれません。1の約数は1だけです。

さて、この素数、無限に存在するかどうかですが、意外と容易に分かります。

素数が有限個しか存在しないと仮定します。
つまり、$n$個しか存在しないとし、その素数
\begin{equation}
p_1, p_2, \cdots, p_n
\end{equation}とします。

そして、おもむろに
\begin{equation}
N = p_1 p_2 \cdots p_n +1
\end{equation}という数$N$を定めます。
「全ての」素数の積をとり、1を加えています。

この数$N$ですが、

  • いずれの素数でも割り切れない(1余る)

ものとなっています。
つまり、合成数ではなく、素数ということになります。
これは、「素数が有限個しかない」という仮定に反します。

したがって、

  • 素数は無限に存在する

ことが示されます。