ゼロのゼロ乗について考えていきます。
結論を先に述べると、「定義不能」です。
考え方は、実数で定義する関数
\begin{equation}
f(x,y) = x^y
\end{equation}でとしたときの極限を考えるというものです。
をどのように(0, 0)に近付けても同じ値になれば、の極限が存在するということができ、0の0乗を定義できます。
でとする場合
\begin{equation}
0^y = 0
\end{equation}なので、言うまでもなく
\begin{equation}
\lim_{y \to 0} 0^y = 0
\end{equation}です。
でとする場合
\begin{equation}
x^0 = 1
\end{equation}なので、
\begin{equation}
\lim_{x \to 0} x^0 = 1
\end{equation}です。
としてとする場合
\begin{equation}
\lim_{x \to 0} x^x = 1
\end{equation}です。
x^xの極限 - 数式で独楽する
まとめ
以上、の近付け方で値が異なるため、極限が定められなくなります。
なお、を図にすると、次のようになります。
関数を定義できないの所、つまり軸で断崖絶壁ができているのが見えます。