数式で独楽する

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角の大きさ、360度

角の大きさを評価するのに、幾つか手法があります。
一つは、度数法と言われているものです。
もう一つの弧度法については、別の記事で書きます。
角の大きさ、弧度法 - 数式で独楽する


度数法とは、

  • 1周を360度(360º)として、
  • 角の大きさを評価する

方法です。

ではなぜ360度なのでしょうか。

1年は、およそ360日です。
このことが、古代バビロニアで分かっていたからのようです。

ちなみに、
\begin{equation}
360=2^3 \times 3^2 \times 5
\end{equation}で、360を割り切ることのできる数、つまり約数は、
\begin{array}{rr}
1 & 360 \\
2 & 180 \\
3 & 120 \\
4 & 90 \\
5 & 72 \\
6 & 60 \\
8 & 45 \\
9 & 40 \\
10 & 36 \\
12 & 30 \\
15 & 24 \\
18 & 20 \\
\end{array}
で24個もあります。
1桁の数では、7以外の全てで割り切れます。
割り切ることのできる数が多いのが、色々と都合が良かったのでしょう。

古代バビロニアと言えば60進法ですが、
\begin{equation}
60=2^2 \times 3 \times 5
\end{equation}で、約数は
\begin{array}{rr}
1 & 60 \\
2 & 30 \\
3 & 20 \\
4 & 15 \\
5 & 12 \\
6 &10
\end{array}
の12個です。こちらも、同じように都合が良かったのでしょう。