「方べきの定理」に、逆があります。
方べきの定理 - 数式で独楽する
方べきの定理の逆
1項の場合の証明
3点A, B, Cを通る円を描き、直線PCとの交点で点Cでない方を点D'とします。
点Pが両線分にある場合は点D'は点Pに関して点Cの反対側、
点Pが両線分の延長にある場合は点D'は点Pに関して点Cと同じ側になります。
方べきの定理により、
\begin{equation}
\mathrm{P A} \cdot \mathrm{PB} = \mathrm{PC} \cdot \mathrm{PD'}
\end{equation}が成り立ちます。
方べきの定理 - 数式で独楽する
一方、仮定より、
\begin{equation}
\mathrm{P A} \cdot \mathrm{PB} = \mathrm{PC} \cdot \mathrm{PD}
\end{equation}です。
したがって、
ですが、点P, C, D, D'の位置関係ため、点D' と点Dは一致することになります。
よって4点A, B, C, Dは同一円周上に存在することが証明されます。
2項の場合の証明
点Bを通り、直線PAと点Aで接する円を描きます。*1
直線PBと円の交点のうち、点Bではない方を点C'とします。
方べきの定理により、
\begin{equation}
\mathrm{P A}^2 = \mathrm{PB} \cdot \mathrm{PC'}
\end{equation}が成り立ちます。
方べきの定理 - 数式で独楽する
一方、仮定より、
\begin{equation}
\mathrm{P A}^2 = \mathrm{PB} \cdot \mathrm{PC}
\end{equation}です。
したがって、
ですが、点P, B, C, C'の位置関係のため、点C'と点Cは一致することになります。
よって、直線PAは3点A, B, Cを通る円と点Aで接することが証明されます。