小問(1)の解答例
が有理数であると仮定すると、互いに素な整数を用いて
\begin{equation}
\sqrt[3]{2} = \frac{p}{q}
\end{equation}と表すことができます。
これより、
\begin{equation}
q^3 = 2p^3
\end{equation}となります。
つまり、は偶数となります。
これにより、は偶数となります。*1
さらに
\begin{equation}
q = 2k \quad (k \in \mathbb{Z})
\end{equation}とすると*2、
\begin{eqnarray}
8k^3 &=& 2p^3 \\
\therefore \quad p^3 &=& 4k^3
\end{eqnarray}となります。
つまり、は偶数となります。
これにより、は偶数になります。
が共に偶数なので、「互いに素」であることに反します。
以上より、であることが示されました。
小問(2)の解答例
小問(1)の解説
典型的な背理法(悖理法、帰謬法)問題です。
また、有理数は互いに素な整数の比で表すことができるということを押さえていると、背理法で攻める発想が出てきます。
背理法 - 数式で独楽する
*2:は整数全体の集合です。 N, Z, Q, R, C - 数式で独楽する