解答例
を表す点をそれぞれO, A, B, P, Qとします。
\begin{equation}
-\frac{1}{\bar{\alpha}} = -\frac{\alpha}{|\alpha|^2}
\end{equation}なので、3点P, O, Qはこの順で同一直線上にあります。
また、PQはABとOで交わります。
\begin{eqnarray}
\mathrm{OA} &=& 1 \\
\mathrm{OB} &=& 1 \\
\mathrm{OP} &=& |\alpha| \\
\mathrm{OQ} &=& \frac{1}{|\alpha}
\end{eqnarray}なので、
\begin{equation}
\mathrm{OP \cdot OQ} = \mathrm{OA \cdot OB}
\end{equation}となっています。
方べきの定理の逆により、4点A, B, P, Qつまりは同一円周上にあることが示されます。
方べきの定理の逆 - 数式で独楽する
よって、題意は証明されました。(証明終わり)
解説
2004年前期 京大 理系 第5問 - 数式で独楽する
の別解です。
初等幾何の威力が炸裂しています。
方べきの定理(方冪の定理)を知っていれば、その威力を実感できるでしょう。
大学入試の問題を初等幾何を使って解けると、とても快感です。